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そのまま日本語にすると「生き物 - 島・楽園」という意味になります。
もともと生物や生態などの研究で用いられる言葉ですが、「再生された自然」を意味する言葉として使われるようになりました。実際には、水槽に野生の水草を入れてメダカを放したレベルのものから、学校のトンボ池や、研究者の本格的な自然再生実験まで、広い意味に使われています。
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「イタンキ」はアイヌ語で「おわん」を意味します。
汁ものを入れる「おわん」です。6cmほどの巻貝ツメタガイは産卵のとき砂粒を粘液で固めて「おわん型」の卵の入れ物を作ります。「砂茶碗」としても知られていますが、イタンキ浜では初夏のころ干潮になると見つかることもあります。
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天然の良港として知られる室蘭の地形は大変特徴的です。その半島の外側は、太平洋に面して百メートル前後の断崖絶壁が連なり、半島の付け根部分は平坦で湿原が広がっていました。内湾に面しては干潟と湿地がめぐり、火山性の小山の間を源とする小さな沢が幾筋も湾に注ぎ込み、かつては白鳥湾とも呼ばれていました。
現在、これら内湾に面した平地は、すべて港湾、工場、商店街などになり、住宅が沢筋を登っています。小さな流れは地下水路となって海に入り、昭和40年代には湿地も見られなくなりました。
断崖絶壁にハヤブサが巣をつくり子育てをし、内浦湾にはイルカが泳いでくるなど「室蘭は自然がゆたか」とも言われます。しかし、子ども達の指にじかに触れることのできる身近な自然が失われてしまっているのが室蘭の実態です。
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NPO法人 ビオトープ・イタンキin室蘭では「ホタル再び、人にやさしい街・室蘭」を合い言葉に北海道室蘭市でふる里の自然を再生してビオトープ作りを進めています。原始のままの海岸線、鳴り砂の浜に続く草原の一角に、今は失われてしまった湿地を復元し、子供たちが生き物と触れ合える場「獲物のあるビオトープ」の再生を目指しています。
活動のスタートは1998年まで遡ります。2002年にはビオトープ・イタンキの会が発足、2005年にNPO法人登記を行いました。2006年からは予定地での造成が可能となり、年々着実に造成を重ねて2011年春までの工事で、およそ2,000m2の水域造成を完了することができました。
ビオトープ・イタンキでは、毎月第2火曜日の18時30分から「ぷらっとてついち」集会室で定例会を開催しています。また定例会の次の日曜日は活動日となっており、ビオトープ・イタンキで保全活動や観察会を行っています。
○ 室蘭市ビオトープ憲章
○ ビオトープのしくみとはたらき
○ 活動の始まり
○ ビオトープの造成
○ 自然の復元と回復のようす
○ ビオトープ・イタンキ周辺地図
○ 以前の活動報告
○ 今年の活動報告
○ 協力企業・協力団体
○ あとがき
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この「
」で、ビオトープ・イタンキの活動報告や予定をご案内しています。ビオトープ・イタンキに関して、皆様からのご意見やご感想の投稿も心よりお待ちしております。
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ビオトープ・イタンキでは、子ども会、学校、各種サークルによる観察会を受け付けています。自然体験学習や観察ガイドを希望される場合は
までお気軽にご相談下さい。
ふる里の自然を再生して「獲物のあるビオトープ」づくりを進め、子ども達の自然体験をサポートする活動に参加しませんか。年会費1,000円と時間と汗で、自然に対する知識と、自然を愛する心優しい仲間を手に入れませんか。賛助会員、法人会員なども募集しています。
ご入会・ご協力をお待ちしています。
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